近所の公園で、たわわに実のついたイチョウの木を発見したのが8月。
緑色の実がびっしりついていて、それからというもの、
近くを通る度に定点観測していました。
だって食べたいんだもん、ギンナン!
9月。
10月。色づいてきたものの、落ちる気配はない。
枝をゆすろうにも、高すぎて届かない。
どうしたものかと思案している時、ここでふと気づいた。
公立の公園内にある木の実、そもそも取っていいの?
小心者の私、ギンナンなんてフランス人は絶対食べないだとうとは思うものの、法に触れないかどうか公園の看板をチェック。
花を取ったり枝を折ったりしてはいけないとは書いてあるけど、なっている実をとってはいけないとは書いてない。よし!
一応、フランス人数名にも、公立の公園にある木の実を取ったら罰則があるかと聞いてみたけど、皆「問題なし」との答え。よし!
Vive la France!!
11月。芳しいかほりが漂い始めたのを確認。
3連休の週末に収穫を決行することに。
曇っていて、若干霧が出ていることもあり、公園内に人影なし。よし!
友人の実家から借りてきた、果物収穫用の棒(鉤状にした針金が先っちょについている)で、枝を揺らす。
ボコボコ落ちてきた実を、中の種だけ取り出してバケツの中へ。
素手で触ってはいけないとネットにあったので、手袋も実装済み。
よく熟れているので、押せば簡単につぶれる。
たまに果汁が飛んで「ヒィ!」ってなる。
果実のほうは、通る人が踏むといけないので、一旦一か所に集めて木の根元にそっと置いておくことに。
(自然に還ってくれるはず)
(お願い、誰も近寄らないで!)と心の中で祈りながらせっせと集めていると、あろうことか家族連れがやってきた!
しかも小さい子どもまでいる!大人と違って子どもは絶対いろいろ敏感なはず!
やばい、悪臭をまき散らしてると警察呼ばれたらどうしよう!!!
とドキドキしていたら、なんと話しかけてきた!!
仏人ママ「ねえねえ、さっきから何を拾ってるの?」(さっきから見られてたのか…)
私「えっと、これはGinkgoといって、日本では食べられてるものなんですよ〜」
仏人ママ「どうやって食べるの?クルミとかヘーゼルナッツと同じ感じ?」
私「かならず火を通して食べないといけません。食べすぎてもいけません。」
「てか、かなり独特のニオイがあるんですが、気になりません?」
仏人ママ「あら、そう?別に?」(といって家族の顔を見回す。みんな首を横に振る)
さ、さすがフランス人!!!チーズのおかげ?ワインのおかげ?発酵臭には慣れている?
てか鼻にぶい?????大丈夫なの???
「じゃあ、がんばってね〜」とにこやかに去っていきました。ホッ!!!
ある程度収穫できたところで、持ち帰って洗浄。なかなかのかほり。
1回目すすぎ。まだまだ。
4回洗ってやっとこびりついた果実が落とせたかなといったところ。
洗うところは素手でやってしまい、石鹸で洗ってもべたついた感じが残ります。
ゴム手袋は洗うときもしてたほうがいいかも。
水気を拭き取って、広げて、干す。まだにおいはするけど、乾けば薄れてくれるに違いない。
今回とれたのは1.2s。
木にはまだたくさん実がついているけど、そんなにたくさん食べられるものではないので、どうしたものかと思案中。
贅沢な悩みです。
2024年11月12日
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